奥羽・羽越新幹線について

皆さんの力を結集し奥羽・羽越新幹線を早期に実現しよう!

山形県奥羽・羽越新幹線整備実現同盟とは

「山形県奥羽・羽越新幹線整備実現同盟」は、奥羽新幹線・羽越新幹線の実現に向けて、地域の一層の盛り上がりを図り、県一丸となった取組みをさらに前に進めていくため、県、県関係の国会議員、県議会、市町村、市町村議会、経済界などの参画のもと、“オール山形”の組織として、平成28年5月22日に設立されました。

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今こそ求められるフル規格新幹線

1震災で再認識された「日本海国土軸」の重要性

平成23年3月11日に発生した東日本大震災は、25の鉄道事業者の計85路線が被災するなど、鉄道施設にも甚大な被害を及ぼしましたが、こうした中で、被害の少なかった日本海側の幹線鉄道は、太平洋側の幹線鉄道に代わり、東北地域と首都圏や西日本との旅客移動、物流を担うリダンダンシー(代替)機能を発揮しました。

これを機に、日本海国土軸の形成など、バランスの取れた社会資本整備の重要性が改めて認識され、なかでも、定時性、速達性、大量輸送性に優れたフル規格新幹線は我が国における高速交通ネットワークの基軸となるものと期待されています。

津波により、前側2両が折れ曲がり住宅地内に流された仙石線の車両
(写真提供:東松島市)

2地方創生の基盤となるフル規格新幹線

現在、日本では、人口が急速に減少する中で、東京圏への過度な集中を是正し、産業や人材を地方に分散することなどにより、地方が活力を取り戻していくことが重要な課題となっています。

そうした中で、フル規格新幹線は、全国との交流を促進し、地方の自立的発展を支えるなど、地方創生の実現のためになくてはならない社会基盤となるものです。

津波により、前側2両が折れ曲がり住宅地内に流された仙石線の車両
(写真提供:東松島市)

【フル規格新幹線】とは

東北新幹線(はやぶさ)

●その主たる区間を200km/h以上で走り、踏切を設けない高架・立体交差や直線的なルートによる新幹線であり、スピードアップや高い安全性・安定輸送が期待されます。

●山形新幹線は、在来線区間の線路幅を改良して、新幹線車両を在来線に直通運転しているもので、「ミニ新幹線」などと呼ばれています。福島~新庄間の在来線区間では130km/hまでしか出せず、また、雨・風・雪等による運休・遅延も多く発生するなど、速達性や定時性・安定輸送の面で課題があります。

奥羽新幹線・羽越新幹線 〜本県を通るフル規格新幹線計画〜

1奥羽新幹線・羽越新幹線とは

本県には、政府が定めたフル規格の新幹線構想があります。奥羽新幹線(福島市~秋田市間)、羽越新幹線(富山市~青森市間)は、その形成が国土の総合的な発展に資するものとして、昭和48年に全国新幹線鉄道整備法に基づき、政府の基本計画に位置づけられているフル規格の新幹線構想です。

2フル規格新幹線によって見込まれる効果

所要時間の短縮
奥羽新幹線、羽越新幹線の整備により、東京をはじめ、沿線地域との時間距離が短縮され、滞在時間も拡大します。
交流人口の拡大
地域間の時間距離の短縮等により、海外からの旅行客も含めた観光や、ビジネス等による交流人口の拡大が期待できます。
地域産業の活性化
地域間における新たな企業連携、沿線地域のイメージや認知度の向上を契機としたブランド力向上、新たな都市圏、商圏の創出など、交流人口の拡大による地域の様々な分野での活性化が期待されます。
安全・安定輸送
フル規格新幹線は、踏切がない、高架・立体交差、直線的ルートなどの特性から、多くの乗客を安全かつ安定的に運べる交通機関となっています。国土交通省によれば、フル規格新幹線は、その開業(昭和39年)以来、乗客の死亡事故は0とされています。また、雪害対策設備の整備により、雪による輸送障害にも強く、定時性に優れています。

奥羽新幹線・羽越新幹線の実現に向けて

1期待される昭和48年組の整備

奥羽新幹線・羽越新幹線の基本計画策定の1年前の昭和47年に政府の基本計画に位置づけられた路線(北海道新幹線、北陸新幹線、九州新幹線など)は、ほぼ完成に目処がついてきました。

そうした中で、奥羽新幹線・羽越新幹線と同じく昭和48年に政府の基本計画に位置づけられた路線(四国新幹線、山陰新幹線、東九州新幹線など)においても、次の整備を目指した取組みが開始されています。

  • 昭和47年に基本計画に位置づけられた新幹線の路線

    ※未着工の区間も一部あります

  • 昭和48年に基本計画に位置づけられた新幹線の路線

    ※その他に4種類の路線(いずれも未着工)があります

2奥羽・羽越新幹線の実現に向けた取組み

平成30年8月20日
促進大会・シンポジウムの様子
本県では、平成28年に、オール山形の推進組織「山形県奥羽・羽越新幹線整備実現同盟」を立ち上げました。昨年度までに、県内4地域全てで推進組織が立ち上がり、県全体が一丸となった活動として広がっています。
推進組織を中心に、期待される効果や実現に向けた取組みについて県民の皆さんに理解と関心を深めてもらう「出前講座」や「シンポジウム」、政府への要望活動に加え、新たに、将来を担う若者などの運動参加を促す「地域ミーティング」に取り組みます。子や孫の世代に実現を目指すビッグプロジェクトに、皆さん一緒に取り組みましょう!

3山形新幹線の福島~米沢間のトンネル整備構想

JR東日本からは、山形新幹線の運休・遅延が最も多く発生している福島~米沢間に全長約23kmのトンネルを整備する構想が示されています。将来の奥羽新幹線実現の足がかりとなる、この新しい時代を拓くトンネル整備の早期事業化に向けて、オール山形で取組みを進めています。 福島~米沢間のトンネル整備について

奥羽・羽越新幹線ルートイメージ

奥羽新幹線

【福島市〜山形市〜秋田市】

羽越新幹線

【富山市〜新潟市〜秋田市〜青森市】

時間短縮効果イメージ

【注】他のフル規格新幹線を参考に試算。最短の所要時間を記載。

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